今回は株式投資未経験or始めたばかりの方を対象とした記事です。
PERって何か分かりますか?
聞いたことはあると思いますが、理解をしているでしょうか?
今日はPERを利用した銘柄選択について書きます。
PERを理解すると株式投資で1番重要である「株の買い時と売り時」を判断することが出来るのでぜひマスターしてください。
私自身、投資2年目の際にPERを理解した(それまでは名前だけは聞いたことあるけれど、理解はしていなかったです。)ことによって、投資の軸が形成されました。
PERとは?
正式名称はPrice Earnings Ratioで
日本語では株価収益率と呼ばれます。
PERは以下の数式にて表せます。
PER=時価総額÷純利益
または↑の時価総額、純利益を発行株式数で割った
PER=株価÷1株当たりの利益(EPS)
時価総額は株価×発行株式数ですので、その会社が市場において評価されている時価を指します。
また純利益はその会社が生み出した利益を指します。
このことから会社が純利益の何倍の価値で評価されているかがわかります。
例えば時価総額100万円、純利益10万円のA社があったとした場合
100万円÷10万円=10倍となります。
また、会社は株主のものと考えた場合、
純利益は株主のものです。
そうすると、「PERは投資したお金を何年で回収出来るか」を表すことになります。※同じ額の純利益が今後も続くとした場合
なので先ほどのA社に投資した場合、10年で回収出来ることとなります。
一般にPERが低いほど割安と言われるのはこれが理由です。
PERが高い銘柄は回収期間がそれだけ長いことを指します。
ポケモンGOの効果で株価が急激に上がった任天堂を見てみますと
私がブログを書いている時点ではPER76倍です。25日にストップ安となり株価が下がってきた今の時点でも、このPERですからかなりの割高とみることができます。
低PER株を買えば儲かるか?
PERが低ければ割安でありますが、単純に低PERの株を買えば儲かるわけではありません。
低PERには大きく2パターンあります。
1.業績ばっちりで成長性もあるのに、なぜか人気がなくて不当に評価されているもの(真の割安)
2.業績が悪く成長性もないもの。(割安ではなく、妥当に評価されて低PERとなっている)
儲けるために買うべきは1です。
割安のうちに購入し、その後、何かのタイミングで他の投資家たちの注目が集まり株価が上昇するのを待つべきです。
PERは成長性とセットで使う。
高PER=単純に割高というわけではありません。
例えば時価総額200万円、純利益5万円のB社があると仮定します。
PERは200万円÷5万円=40倍となります。
一見、割高に見えますが
もし、このB社が毎年50%ずつ純利益が伸びていくとした場合
3年後の純利益は16.875万円となります。
そうするとPERは200万円÷16.875万円=11.85倍となります。
将来を見越すと割安と捉えることができるのです。
なので高PERだとしても、成長性が見込めるのなら買いという判断になることもあります。
先にあげた任天堂ですが、PER76倍に見合うほどの成長を私は見込めないので割高との判断をしています。
↑最低投資額が200万円をゆうに超えるので、そもそも買えませんが。。。
株の買い時と売り時を決める
PERを利用した投資スタイルとして私が行っているのは、
業績好調&成長性も抜群の低PER株を購入
↓
人気になり株価上昇
↓
成長性があるのでさらに保有、適正株価より明らかに買われ過ぎになった場合or成長が見られなくなったら売る
です。
私の保有株で示すとTOKYO BASEがわかりやすいです。
TOKYO BASEは最初、株価1,800円でPER18倍程度で100株買いました。(その後、買い増したため現在は300株保有)
PERの平均は15倍〜20倍と言われているので、割安感は感じないと思われる方もいるかもしれませんが
TOKYO BASEの将来のライバル会社であるスタートトゥデイがPER30倍であることや、ファーストリテイリングがPER60倍を超えていることから、割安と判断しました。
その後、TOKYO BASEは第1四半期決算発表後に株価が上昇したため現在はPER42倍となりました。
成長性を無視した場合は適正の株価もしくは少し割高になったので売るという判断になります。
しかし、私はTOKYO BASEの成長性にかなり期待しています。
3年後の2019年2月期の利益予想が954百万円となっているので
現在の株価で判断するとまだまだ割安と判断する出来るのでがっちりホールドしています。
TOKYOBASEに関しては他にも、株式分割を控えている&東証1部へ鞍替えする可能性もあるのでまだまだ売るべきではないと考えています。
短期的な株価の動きは気にしない
PERを活用して、株式投資の軸を形成することにより短期的な株価の動きは気にならなくなります。
割安株が適正な株価として評価されるのには時間がかかるものだからです。
短期的に株価が下がったとしても、成長性に問題がなければホールドを継続するべきです。
初心者は株価が下がるとすぐに「いま売るべきだろうか?」と考えてしまいますが、それは投資の軸がないために売り時を把握していないからです。
PERと成長性を活用した株式投資をすれば、高確率で株式投資で勝つことが出来ます。
株式投資は未経験者が思っているほど怖いものではないものだと、私は考えます。
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